ISMASは、中小企業を研究対象とし、中小企業M&Aと事業承継を主たる現象として、新たな概念の提示と理論構築を行う研究所である。
中小企業M&AをM&Aの縮小版として捉えず、中小企業を大企業の未成熟形として扱わない。法人の大多数を占めるこの領域に生じる現象を、独自の研究対象として立てる。
ISMASが問うのは、中小企業が経営課題——とりわけ存続の局面——に直面したとき、人や組織がどう対応し、何を引き受け、何を残し、どう次へつなぐかである。
この現象は、既存理論や制度記述では十分に捉えられてこなかった。ISMASは、既存研究を踏まえつつ、実務の蓄積をもとに、この現象を概念化し、理論化する。
中小企業がM&Aや事業承継に直面するとき、参照できる言葉はほとんどない。制度はある。ガイドラインもある。しかし、それらが示すのは手続の順序であって、目の前で起きていることそのものではない。上場企業のM&A研究には蓄積がある。だが、その前提——公開市場、分散株主、専門経営者、情報開示義務——は、法人の大多数にとって自分の話ではない。
経営者が「この事業を自分以外の人に託そう」と考えるとき。買い手が「この事業を自分が引き受けられるか」を判断するとき。所有が移った後、誰に何を聞けばよいのか分からないまま日々が過ぎるとき。制度の趣旨と現場の手順がずれ、支援が届かないまま局面だけが進むとき。
——これらは毎日どこかで起きている。だが、この現象を記述する理論は、まだない。
ISMASは、この空白を埋める。
Don't miss a truth.
研究の現在地
判断と引受け
事業を託す側と引き受ける側は、何を基準に判断し、何を引き受けるのか。
CGTE(了解可能性ゲート理論)制度と支援の到達と不達
制度や支援は現場でどう機能し、どこで届かなくなるのか。
制度翻訳理論移行と帰結
所有が移った後に何が起き、その過程と帰結はどのように評価されているのか。
〈間〉理論・帰結選択性公開物
お知らせ
[公開日] サイトを公開しました。
[公開日] Research Note 001「中小企業M&A研究の出発点」を公開しました。